Power Apps AI で業務を変える! OCR活用 & AIナレッジ検索 活用例2選

目次

なぜ Power Apps × AI が今注目されているのか?

 DX推進におけるAI活用の重要性

 ノーコード開発とAIの相乗効果

 AI Builder

活用例①:AI-OCRアプリで紙帳票を自動入力

 Power Apps で OCR アプリを作る方法

活用例②:社内ナレッジ検索をAIで効率化

 Power AppsでAIナレッジ検索アプリを作る

FAQ

Power Apps × AI導入を支援するサポートサービスのご紹介

なぜ Power Apps × AI が今注目されているのか?

 まず近年、業務の効率化やDX推進が急務となる中で、「 Power Apps 」と「 AI Builder 」の組み合わせが注目を集めています。

 特に、 Microsoft の AI Builder や Copilot を活用することで、従来は時間とコストがかかっていた業務を、ノーコード・ローコードでスピーディーに自動化できる点が大きな魅力です。

 Power Appsは、https://make.powerapps.com/ より利用することができます。

DX推進におけるAI活用の重要性

企業のDX推進において、 AI は単なる効率化ツールではなく、業務プロセスの質を根本から変革する要素です。
たとえば、以下のような領域でAIは大きな価値を発揮します。

・請求書や契約書の入力作業をAI-OCRで自動化

・社内マニュアルやナレッジをAI検索で即時参照

・データ分析や意思決定をAIでサポート
これらの取り組みにより、属人化の解消・業務スピードの向上・コスト削減を同時に実現し、企業全体の競争力を高めることが可能です。

ノーコード開発とAIの相乗効果

Power Apps は、現場主導でアプリを開発できるノーコードプラットフォームです。
AIと組み合わせることで、「現場で課題を見つけ、その場で解決する」俊敏な業務改善が可能になります。IT部門に依存せず、現場が自らDXを推進できるのが最大の強みです。

このような悩みに対して、Power Platform は即効性のあるソリューションを提供します。

AI Builder

「AI Builder」は Power Platform 上で利用できるAI機能群のことで、

ローコード開発ツールと組み合わせることで迅速に

予測、オブジェクト検出、フォーム処理、テキスト分類など、様々なAIモデルを業務に組み込むことができます。

OCRによる自動入力や社内問い合わせの自動回答も可能です。

そして、過去データを分析して未来を予測できます。

すべて、専門知識なし・ドラッグ&ドロップ感覚で実現可能です。

そこで本記事では、特に効果が出やすい2つの作例をご紹介します:

画像やPDFから文字を自動抽出する「AI‑OCRアプリ」

社内ドキュメントをAIが自然言語で検索してくれる「ナレッジ検索アプリ」

どちらも、専門知識なし・最短1日で試せるアプリです。
実際の画面や使い方も交えて、わかりやすくご紹介いたします。


活用例①:AI-OCRアプリで紙帳票を自動入力

最初にご紹介するのは、紙の帳票やPDFからテキストを自動抽出する「AI-OCRアプリ」です。

Power Apps AI
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紙の資料やスキャン画像を手入力していませんか?
AI Builder を使えば、画像をアップロードするだけで
自動で文字を読み取り、テキストに変換してくれます。

  • その後に必要な箇所を選んで編集
  • そのままOneDriveなどに保存
  • プログラミングは一切不要

写真や画像、PDFをクリックで読み込み → 即テキストに変換します膨大なページ数の資料や画像もあっという間にOCR処理が可能です。

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Power Apps で OCR アプリを作る方法

✅ 使用するのは「AIテキスト認識」

AI Builder の「テキスト認識エンジン」を利用します。
コントロールを画面にドラッグ&ドロップするだけで、画像やPDFから文字を自動抽出できます。追加の開発や複雑な設定は不要です。

✅ 実装ステップ(ノーコードで完結)

具体的な実装ステップを紹介します。

  1. 画像アップロードコンポーネントを配置
    ユーザーが画像やPDFをアップロードできるUIを最初に作成します
  2. AIテキスト認識コントロールを追加
    アップロードした画像と連携し、文字を自動抽出できるようにします
  3. 認識結果を表示
    ラベルやテキストボックスに結果を表示します
  4. データ保存・編集機能を追加
    抽出したテキストをDataverseやSharePointに保存し、後で編集可能にします。

✅ 実務での工夫ポイント

  • レイアウト最適化
    A4サイズや縦長画像に対応したUI設計が良いでしょう
  • もっと高度なAI活用
    特定項目(例:金額・日付)だけ抽出するために AI Builder をカスタマイズします
  • Power Automate連携
    テキスト抽出後、承認フローや自動登録を実行するために Power Automate 連携します

💡 「こんなに簡単にOCRできるの?」と驚かれることが多いです。
もちろん、業務要件に合わせたカスタマイズも可能です。

活用例②:社内ナレッジ検索をAIで効率化

続いてご紹介するのは、社内マニュアルや議事録などを自然言語で検索できる「AIナレッジ検索アプリ」です。

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「この手順、どこかに書いてあったはず…」
そんな経験はありませんか?
社内マニュアルや議事録、FAQがあちこちに点在し、必要な情報を探すだけで時間がかかる。
しかも、業務ドキュメントは日々増え続け、情報の迷子状態になりがちです。

AIナレッジ検索アプリが解決します

このアプリは、AIを使ったナレッジ検索ソリューションです。
知りたい内容を自然な言葉で入力するだけでOK。
たとえば「○○の手順は?」と入力すると、AI検索エンジンが関連文書を探し、要点をまとめた回答をチャット形式で返します。

現場で使いやすい理由は?

AIナレッジ検索アプリは、現場での使いやすさを追求しています。

プログラミング不要:ノーコードで簡単に導入でき、IT部門に依存せず現場主導で運用可能
即時回答:AIが社内文書を解析し、最短で必要な情報を提示
業務効率化:情報検索にかかる時間を大幅に削減し、作業スピードを向上

「探す」から「すぐ分かる」へ。
AIナレッジ検索で、情報活用のスピードを次のレベルへ引き上げませんか?

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Power Apps でAIナレッジ検索アプリを作る

✅ 使用するのは「GPT機能」

このAIナレッジ検索アプリは、 GPT認識機能と Power Automate の連携で実現できます。複雑なプログラミングは不要、ノーコードでチャット型の検索体験を構築できます。

✅ 実装ステップ(ノーコードで完結)

  1. Power Apps でチャットUIを作成
    入力欄と回答エリアを配置し、自然言語で質問できる画面を構築します
  2. Power Automate でドキュメント検索フローを設定
    SharePointやOneDriveに保存された社内マニュアルやFAQを検索します
  3. AI Builder + OpenAI(GPT)で要約生成
    該当文書をAIが解析し、要点を抽出して自然な文章で回答します。
  4. 回答に出典リンクを添付
    信頼性を高めるため、参照元の文書名やURLも表示可能です。

✅ Power Automate フロー

Power Automate の プレミアムライセンス が必要ですが、ノーコードで実装可能です。

アクションは下記のような流れです。業務時間を圧縮しつつ、社内情報の有効活用を支援する実践的な構成です。

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✅ 精度と利便性を高める工夫

AIナレッジ検索アプリをより効果的に活用するためには、次のポイントが重要です。

検索対象を最適化
フォルダやファイル形式を事前に絞り込むことで、検索精度を大幅に向上できます。

回答に出典を明示
回答文にリンクや参照元を表示することで、情報の信頼性を確保し、社内ソースを簡単に確認できます。

履歴を活用してナレッジ共有
やり取りの履歴を残すことで、FAQの自動生成や教育コンテンツとしての活用も可能になります。

ナレッジ活用の第一歩として、AIナレッジ検索を導入し、情報検索のスピードと精度を次のレベルへ引き上げましょう。

FAQ

よく質問を受ける内容を示します。

Q1. AI を組み合わせるメリットは何ですか?

ノーコードで業務アプリを開発しながら、AIによる自動化や高度な分析を実現できます。OCRによる帳票入力の自動化や、ナレッジ検索による情報活用の効率化など、DX推進に直結する効果があります。


Q2. AI-OCR アプリはどのように作れますか?

AI Builder の テキスト認識 機能を使えば、画像やPDFから文字を自動抽出できます。画面にコントロールをドラッグ&ドロップするだけで、プログラミング不要でOCRアプリを構築可能です。


Q3. AI ナレッジ検索アプリはどんな仕組みですか?

チャットUIを作成し、 Power Automate でSharePointやOneDriveの文書を検索。さらに AI Builder と OpenAI(GPT) を連携させることで、自然言語で質問するとAIが要点をまとめて回答します。


Q4. 導入に必要なライセンスはありますか?

Power Apps Premiumライセンス や Power Automate Premiumライセンスが必要です。


Q5. AI 活用でどんな業務改善が期待できますか?

請求書や契約書の入力自動化、社内マニュアル検索の効率化、データ分析の迅速化など、属人化の解消・業務スピード向上・コスト削減が期待できます。


Power Apps × AI導入を支援するサポートサービスのご紹介

AIを活用して業務を自動化・効率化したいけれど、何から始めればいいか分からない…そんな企業様に向けて、 ACJ はAI導入の企画から Power Platform を活用したアプリ開発、運用サポートまで一貫支援します。

こんなお悩みはありませんか?

「自社の業務にAIをどう活かせるか分からない」
「導入方法が分からない」
「業務改善のアイデアはあるが、開発リソースが不足している」

これらの課題を、豊富な実績を持つ専門チームが解決します。

サポート内容

現状ヒアリングとAI導入への企画
PoC(実証実験)環境の短期構築
Power Apps × AI(生成AI・AI Builder)を活用した業務アプリ設計
導入後の運用支援と改善提案

「まずは試してみたい」「業務改善のヒントが欲しい」
そんなニーズにも柔軟に対応します。

なぜ今AI導入なのか?
AIはもはや“先端技術”ではなく、すぐに試せる業務改善ツールです。
AIを組み合わせることで、現場主導のDX推進が可能になります。

「業務改善のヒントがほしい」「まずは試してみたい」
そんなニーズにも柔軟に対応しています。

お気軽にお問い合わせください。 AI 活用と Power Platform 導入で貴社のDXを加速します。