AWS か Azure か?クラウド活用で実現するDXと経営課題の解決

AWS や Azure をはじめとしたクラウドインフラの構築は、ビジネスの成長に不可欠です。
しかし、多くの企業が次のような課題に直面し、導入に踏み切れません。

  • 新サービスを迅速に立ち上げたいのに、インフラ準備で数ヶ月もかかる
  • 増え続けるオンプレミスの維持コストや、巧妙化するサイバー攻撃への対応
  • クラウド化を進めたいが、社内に専門人材が不足している

DXの実現に欠かせないのは、スピードと柔軟性を備えたIT基盤です。
ですが、その刷新は決して簡単ではありません。

いまやクラウドは単なるIT選択肢ではなく、競争力を高めるための経営戦略そのものです。

本記事では、クラウド導入の成功と失敗を分けるポイントを整理し、主要プラットフォームの特長や信頼できるパートナー選びの重要性を解説します。
最新の動向と具体的な活用例を知ることで、課題を解決する次の一手がきっと見つかるはずです。

目次

なぜクラウド構築が経営課題となるのか

クラウドで実現するビジネス変革

AWS か Azureか、プラットフォームの選定について

ワンストップのクラウド構築支援サービス

よくある質問(FAQ)

なぜクラウド構築が経営課題となるのか

総務省「令和6年版 情報通信白書」より

総務省「令和6年版 情報通信白書」によれば、企業が直面するITインフラの課題は、もはや単なる技術的な問題にとどまらず、経営戦略そのものに直結する重要テーマとして位置づけられています。
老朽化したオンプレミス環境の維持コスト、サイバー攻撃の高度化への対応、人材不足による運用負荷。こうした現場の悩みが、クラウド構築の遅れを許さない状況を生み出しています。
ITインフラの課題解決は、業務効率化とリスク低減を同時に実現する基盤となります。

出典:総務省「令和6年版 情報通信白書」企業向け調査

調査結果からは、企業が直面するIT課題が「セキュリティ」「人材」「スピード」「コスト」「投資」に集約されていることが分かります。巧妙化するサイバー攻撃や専門人材の不足、インフラ整備の遅れは、競争力を低下させる大きな要因となっています。

さらに、既存システムの維持にコストが偏り、本来注力すべきデータ活用やAI導入といった成長分野への投資が進まない状況も浮き彫りです。こうした構造的な課題が、クラウド構築を「単なる技術選択」ではなく、企業の持続的成長に直結する経営課題へと押し上げています。


市場の最新トレンド

クラウド市場の拡大と勢力図

  • ベンダーロックイン回避志向でハイブリッド/マルチクラウド需要の増加
  • 2025 Q1:AWS初の30%割れ(29%)、Azure急追(22%)
  • 生成AI対応力がクラウド選定基準に

クラウド選定の重要性

プラットフォームの選択が将来のコスト・セキュリティ、そしてサービスの拡張性に大きく関わります。適切なクラウドを選ぶことは、無駄なコストをなくし、強固なセキュリティを築き、変化に強いビジネス基盤を構築することにつながります。

出典:総務省|令和6年版 情報通信白書(2025年)

クラウドで実現するビジネス変革

①スピードと柔軟性

従来のオンプレミス環境
Week 1-2
要件定義・仕様検討
Week 3-6
ハードウェア選定・購入
Week 7-8
サーバー設置・ネットワーク構築
Week 9-12
OS・ミドルウェア構築・テスト
3ヶ月
AWS/Azure クラウド環境
Day 1
要件定義・サービス選定
Day 1-2
環境構築・自動化設定
Day 2-3
検証・本番展開準備
最短3日~1週間
  • 開発環境の即時複製により並行開発が容易に
  • サービスの市場投入期間の大幅短縮
  • 需要変動に応じた自動スケーリングでピーク対応

変化の激しい市場で勝ち抜くには、迅速な意思決定とサービス投入が不可欠です。クラウドを活用すれば、必要なリソースをオンデマンドで即座に確保でき、開発からリリースまでの時間を大幅に短縮できます。


②コスト最適化

従来のオンプレミス環境は、自社でインフラを完全にコントロールできるメリットがあります。一方で、初期投資の大きさやピーク時を見込んだ設備投資が固定費となり、資産を圧迫するという課題がありました。一方、適切に設計されたクラウドは従量課金と柔軟な拡張性で無駄なコストを削減します。

AWS Insights(ESGの削減率等)の事例では、特定の技術(Gravitonなど)を活用することで、コンピュートコストが最大63%、ネットワークコストが最大66%、ストレージコストが最大69%も削減された事例が報告されています。

しかし、単にクラウドへ移行するだけで、コスト削減が保証されるわけではありません。

最適なROI(投資対効果)を実現するためには、「どのワークロードをクラウドへ移行するか」「どのように運用を最適化するか」といった戦略的な判断が不可欠です。お客様のビジネスに最適なクラウド環境を設計し、費用対効果の最大化を支援するパートナーの存在が重要になってきます。


③セキュリティ&コンプライアンス

AWSやAzureといった主要クラウドは、物理施設から仮想化基盤に至るまで多層的な防御を標準化し、PCI DSS、HIPAA、GDPRなど国際的な規制・認証に幅広く準拠しています。
ただし「クラウドに移したから安心」では決してありません。

実際のセキュリティは、クラウド事業者と利用企業が役割を分担して守る仕組み――いわゆる 責任共有モデル に基づいて運用されます。
このモデルを正しく理解し、自社で担うべき領域を見極めることが、セキュリティとコンプライアンス対応の第一歩です。

クラウドセキュリティの責任共有モデル
お客様の責任範囲
データ保護(分類・暗号化・バックアップ)
アイデンティティ/アクセス管理(IAM, RBAC)
アプリケーション層のセキュリティ
ゲストOSやミドルウェアの更新・設定
クラウドプロバイダーの責任範囲
データセンターと物理インフラの保護
ネットワーク/ハードウェアのセキュリティ
仮想化基盤(ハイパーバイザー等)の保護
共有/役割分担領域
脅威検知・監視(GuardDuty, Defender 等は顧客が有効化)
コンプライアンス対応(基盤は事業者、設定・ログ管理は顧客)
責任分界は IaaS / PaaS / SaaS で変動
AWSは「Security of the Cloud(クラウド基盤)」を、顧客は「Security in the Cloud(クラウド内の利用)」を担います。Azureも同様のモデルを採用しています。

責任共有モデルが示すのは、「誰がどこまで守るか」という明確な境界です。
たとえば、クラウド事業者はデータセンターや仮想化基盤の保護を担いますが、ID管理・暗号化・アプリ設定は利用企業の責任です。脅威検知やコンプライアンス対応も「サービスを提供するのはクラウド事業者」「有効化やログ監査は顧客」といった二重構造になっています。
こうした分担を踏まえると、クラウド導入における本当の課題は「サービスの有効化・設計・設定ミス防止」をどう実現するかにあります。

ここにこそ、知識と経験のあるクラウド構築支援パートナーを選定する価値があります。


AWS か Azureか、プラットフォームの選定について

クラウドを導入する際に多くの企業が陥りがちなのは、「どのプラットフォームが一番有名か」「どのサービスが一番安いか」という表面的な比較です。しかし本当に重要なのは、自社のビジネス課題に直結する機能やエコシステムを選び取れるかどうかです。

AWSとAzureはクラウド市場をけん引する二大プラットフォームですが、強みは異なります。たとえばAWSはグローバルなリージョン展開やサービス数の豊富さに優れ、イノベーションのスピードも圧倒的です。一方、AzureはMicrosoft 365やActive Directoryなど既存のエンタープライズ環境との統合性に強みがあり、ハイブリッドクラウドやエンタープライズITとの親和性が高いと評価されています。

つまり、「スタートアップ的にスピードを優先するのか」「既存資産を活かしつつ段階的に移行するのか」といった経営戦略上の意思決定が、プラットフォーム選定に関わるのです。

プラットフォーム選定ポイント(AWS / Azure)
Amazon Web Services
  • 運用性: 柔軟なコントロールが可能。自由度が高い一方で、初期設計やガバナンスに専門知識が必要。
  • 先進技術の豊富さ: AI/機械学習、IoT、特殊インスタンスなど最先端のサービス群。
  • ネットワーク性能: 最大100Gbpsの高速ネットワーク。多数のリージョン展開。
  • エコシステム: サードパーティ連携が豊富。オープンソースとの親和性も高い。
  • コストモデル: 多様な料金体系(リザーブド/スポット/Savings Plans)。最適化の余地が大きい反面、設計次第で複雑さも増す。
Microsoft Azure
  • 運用性: Microsoft製品利用企業に馴染みやすいUI。Azure PolicyやBlueprintsで統制を確立しやすい。
  • ハイブリッドクラウド: Azure Arcでオンプレ環境も含めた統合管理が容易。
  • セキュリティ: Entra IDやMicrosoft Defenderと統合し、エンタープライズ環境に最適。
  • エコシステム: Microsoft 365、Power Platform、Dynamics 365など既存製品群とのシームレス連携。
  • コストモデル: シンプルな料金体系。Azure Hybrid Benefitで既存ライセンスを活用し大幅削減も可能。

結局どちらを選ぶべきか?判断の軸

AWSとAzureはどちらもエンタープライズに十分耐えうるクラウド基盤です。最終的な選定では「技術的な優位性」だけでなく、 自社のIT資産・人材・将来戦略との適合度が重要になります。

  • スピード重視・先進技術を積極活用したいなら: AWSが有力候補
  • 既存のMicrosoft環境を最大限活かしたいなら: Azureが有力候補
  • リスク分散や柔軟性を重視するなら: ハイブリッド/マルチクラウド戦略も選択肢

単純な「どちらが優れているか」ではなく、自社のDX戦略を実現するために最適なプラットフォームをどう組み合わせるかがカギとなります。

ワンストップのクラウド構築支援サービス

設計から運用まで一気通貫のサポート

クラウド導入プロジェクトでは、コンサルティング、設計、構築、運用が複数のベンダーに分かれることで、責任の所在が曖昧になりがちです。当社は 「アカウント提供 → 構築代行 → 伴走支援」 という一気通貫の支援を提供し、責任の分散や対応遅延を防ぎます。これにより、お客様はベンダー管理の負担から解放され、クラウド活用に専念することができます。

セキュリティを前提にした設計

セキュリティは「後から追加する機能」ではなく、「最初から組み込むべき土台」です。

当社では、AWSやAzureの ベストプラクティスに基づいたセキュリティ設計 を初期段階から実装します。

具体的には、最小権限の原則に基づく厳格なIAM(ID・アクセス管理)ポリシーの策定、VPC(仮想プライベートクラウド)によるネットワークの論理的分離、保管・通信データの暗号化などを初期段階で徹底します。これにより、導入初日から堅牢なセキュリティ基盤の上でシステムを稼働させることができ、お客様のリスクを最小限に抑えます。

中立的なプラットフォーム提案

特定のプラットフォームに精通したベンダーは多いですが、当社は特定のクラウドに依存するのではなく、AWSとAzure双方に精通した専門家が中立的な視点でご提案します。

  • AWSならではのサーバーレス基盤や幅広いサービス群
  • AzureならではのMicrosoft製品連携やハイブリッド構成

それぞれの強みを理解したうえで、お客様の経営課題に最も適した構成をご提示します。

例えば、
基幹システムをMicrosoft製品との親和性が高いAzure、
外部向けサービスやデータ分析基盤を豊富なサービス群を持つAWS、

といったように、両プラットフォームの長所を組み合わせる戦略的なハイブリッド構成もご提案できます。これにより、コスト・パフォーマンス・セキュリティをバランスさせたクラウド活用も実現可能です。

認定資格保有者による確かな技術力と信頼性

クラウド導入・活用の成否は、設計者やエンジニアのスキルに依存します。当社では、AWS・Azureの上位認定資格を保有するエンジニアがプロジェクトに参画し、安心できる体制を整えています。

日進月歩のクラウド技術において、過去の実績だけでは最適解を見つけられません。これらの認定は単なる肩書きではなく、最新技術と実装ベストプラクティスを常にキャッチアップしている証拠です。

AWS SAP

AWS Certified Solutions Architect – Professional (SAP)

大規模・複雑なクラウドアーキテクチャ設計の最高レベル技術力を証明する上位認定

長期的な運用コスト削減と将来の拡張性を織り込んだ設計が可能
AWS DOP

AWS Certified DevOps Engineer – Professional (DOP)

開発と運用の連携を自動化し、継続的デリバリーを実現するエキスパート認定

自動化やCI/CDパイプラインで新機能やサービスの市場投入時間を短縮
Azure Expert

Microsoft Azure Solutions Architect Expert

Azure環境の設計、実装、最適化に関する包括的な専門知識を証明する上位認定

既存のMicrosoft資産との連携効果を最大化し、最適なアーキテクチャを設計
Azure Associate

Microsoft Certified: Azure Administrator Associate

Azureリソースの管理・監視・セキュリティを担う実務者向け認定

Microsoft製品との親和性を活かしながら、クラウド環境の安定稼働を実現

よくある質問(FAQ)

 クラウド導入やAWS/Azure活用を検討される中で、特に多く寄せられるご質問をまとめました。導入前の不安解消や、具体的な検討のヒントとしてご参照ください。


Q1. AWSやAzureの利用を全く経験していないのですが、相談できますか?

A. はい、問題ありません。初めての導入企業さまにも安心していただけるよう、アカウント設計・セキュリティ設定といった初期構築から、運用フェーズの最適化まで伴走支援します。


Q2. 導入後のサポートや改善提案も受けられますか?

A. はい、導入して終わりではなく「活用」まで重視しています。コスト最適化やセキュリティ強化、最新サービス活用など、継続的な改善提案を通じて運用の定着と価値最大化を支援します。


Q3. AIや生成AIサービスの活用についても支援してもらえますか?

A. もちろんです。当社は、AI活用全般から、AWSのAmazon BedrockAzureのOpenAI Serviceといった生成AIサービスまで、幅広くご支援しています。お客様のビジネスに最適なAI導入を、業務効率化や新たなサービス創出に繋がるようご提案いたします。


Q4. 自社の既存システムや業務とクラウドをどう連携すればよいですか?

A. 多くのお客様が最初に直面する課題です。当社では、データ移行計画の立案、認証基盤(例:Entra IDやIAM)の統合、API連携の設計などを通じて、既存資産を活かしながらスムーズにクラウド移行を進められるようご支援いたします。


Q5. セキュリティ対策は標準でどこまで備わっていますか?

A. AWSやAzureには、物理インフラからネットワーク、暗号化、脅威検知まで多層的なセキュリティ機能が標準で実装されています。当社では、それらを前提に「最小権限設計」「ログ監査の仕組み」「バックアップ・災害対策」の導入を初期段階からご支援し、導入初日から堅牢な環境を実現します。


Q6. 費用感や契約プランについて詳しく知りたいのですが?

A. 企業規模や利用目的によって最適なプランが異なるため、まずはお客様の状況をお伺いしたうえで個別にご案内いたします。無駄なコストをかけず最大限のメリットを享受できるプランをご提案いたします。


お問い合わせ・無料相談のご案内

クラウドは「導入して終わり」ではありません。
クラウド環境を正しく設計・運用しなければ、コストが膨らみ続けるリスク や、セキュリティ強度の低下 に直面することも少なくありません。
単にオンプレミスから移行するだけでは、期待した効果を得られないのが現実です。
真の価値を引き出すには、最適なアーキテクチャ設計と継続的な改善が不可欠です。

  • クラウド移行したいが最適なアーキテクチャを知りたい
  • 移行したもののコストが思ったほど削減できない
  • AI活用やワークフローの自動化による、将来を見据えた運用を行いたい

私たちは、AWS・Azure双方に精通した認定エンジニアが、 設計から運用・最適化まで一貫して伴走サポートいたします。
導入直後から安心して活用できる環境を整え、将来の拡張や新技術の導入も見据えたご提案を行います。

まずはお気軽にお客様の課題をお聞かせください。
最適なクラウド活用の道筋をご提案いたします。